リモートデスクトップ接続する方法を知りたい
こんな悩み・疑問を解決いたします。
当記事を読むと「リモートデスクトップ」について、次のことがわかります。
- リモートデスクトップとは?
- リモートデスクトップを使える環境
- Windows10 Homeでリモートデスクトップを使う方法
リモートデスクトップとは?

リモートデスクトップとは、ネットワークを介して他のパソコン・スマホ・タブレットなどを遠隔操作・画面共有できる機能のことです。
家庭・職場内はもちろん、外出先から端末を遠隔操作できるので、場所に縛られることなく作業できます。
リモートデスクトップを使えば、自宅からオフィスのPCに接続して操作できることから、テレワークを実現する手段のひとつにもなっています。
リモートデスクトップを使える環境

Windows10の場合、リモートデスクトップ機能が標準搭載されているのは、ビジネス向けの「Windows10 Pro」というエディションからになります。
Windows10の主なエディション
Home | Pro | Enterprise | Education | |
---|---|---|---|---|
リモートデスクトップ機能 | × | ○ | ○ | ○ |
今回は家庭用で広く使われている「Windows10 Home」でも、リモートデスクトップが使える「RDP Wrapper Library」の設定方法をご紹介します。
Windows10 Homeでリモートデスクトップを使う方法

「RDP Wrapper Library」を利用すれば、Windows10 Homeでリモートデスクトップを使えます。
当ブログでは、次の環境で「RDP Wrapper Library」を導入しました。
- エディション:Windows10 Home
- バージョン:20H2
「RDP Wrapper Library」の導入手順を詳しく解説していきます。
「RDP Wrapper Library」のインストール・設定手順
「RDP Wrapper Library」は、GitHub上で配布されています。
まずは、下記サイトにアクセスします。
「RDPWrap-v○.○.○.zip」をクリックします。

ダウンロードファイルをデスクトップなど、任意の場所に保存します。

「RDPWrap-v○.○.○.zip」をダウンロードできました。

zipフォルダを右クリックして、[すべて展開]をクリックします。

展開先を確認してから[展開]をクリックします。(今回はデスクトップを選択)

「RDPWrap-v○.○.○」フォルダが展開されました。

展開した「RDPWrap-v○.○.○」フォルダを開いたら、[install.bat]を右クリックして、[管理者として実行]を選択します。

コマンドプロンプトが自動で起動した後、「続行するには何かキーを押してください…」と表示されるので、カーソルキーなど適当なキーを押下します。

処理を一通り終えると下記画面のようになり、再び「続行するには何かキーを押してください…」と表示されるので、カーソルキーなど適当なキーを押下します。

後ほど「C:Program Files¥RDP Wrapper」フォルダを利用しますので、フォルダが作成されている事をご確認下さい。
次に[update.bat]を右クリックして、[管理者として実行]を選択します。


次に[RDPConf.exe]を実行します。

Listener stateの項目が[Not listening] [not supported]だと利用できない状態なので、これを利用可の状態にします。


(1)[サービスとアプリケーションからサービス] → (2)[Remote Desktop Services] → (3)[サービスの停止]をクリックします。

下記リンクを右クリックして「名前を付けて保存」を選択します。
https://raw.githubusercontent.com/affinityv/INI-RDPWRAP/master/rdpwrap.ini
「ndpwrap.ini」ファイルをダウンロードできました。

「C:Program Files¥RDP Wrapper」フォルダを開いて、先程ダウンロードした「ndpwrap.ini」ファイルをコピペで置き換えます。


管理者権が必要であるダイアログが表示されたら[続行]を選択します。

「ndpwrap.ini」ファイルを置き換えた後は、停止していた[Remote Desktop Services]を開始します。

再び「RDPWrap-v○.○.○」フォルダを開き、[RDPConf.exe]を起動します。

Listener stateが[Listening] [fully supported]になっていれば設定完了です。

最後に「リモートデスクトップ接続」を起動して、利用できるか確認してみましょう。

リモートデスクトップの接続をチェックする
[RDPCheck.exe]を実行すれば、ローカル環境でリモートデスクトップの接続チェックができます。
「RDPWrap-v○.○.○」フォルダを開き、[RDPCheck.exe]を起動します。


ログイン画面を表示できたら、リモートデスクトップ接続のチェックは完了です。

その他のリモートデスクトップ接続利用方法
「Chromeリモートデスクトップ」を利用する
「Chromeリモートデスクトップ」は、Googleが提供している無料のリモートデスクトップツールになります。
Chrome(クローム)というウェブブラウザを介して、他のPCへ接続・操作することが可能になります。
複雑な設定を必要とせず、インターネット環境があれば簡単に接続できます。
無料のリモート操作ツールを検討している方は必見です。
WindowsのエディションをHomeからProにアップグレードする
Windowsに標準搭載されているリモートデスクトップを使用する場合、エディションが「Pro」以上であれば利用可能です。

Windowsのエディションが「Home」の場合、標準機能のリモートデスクトップは利用不可となります。
但し、Windows HomeからProにアップグレードすれば、標準機能のリモートデスクトップを利用できます。
Windows10 Pro搭載のPCを購入する
リモートデスクトップ接続の利用を前提としている場合、Windows10 Pro搭載のPCを選ぶようにしましょう。
Proを購入すれば、Windows標準機能としてリモートデスクトップ接続を利用できます。
Windows10 HomeとProの価格差は、約8,000円程度となります。

さいごに
Windows10 Homeでリモートデスクトップ接続できる「RDP Wrapper Library」をご紹介しました。
リモートデスクトップを活用できれば、仕事や作業の場が広がり、業務効率アップも期待できます。
外出先からのアクセス、テレワーク・リモートワークを考えている方の参考になれば幸いです。